2023.12.29 2024.02.16

「しまった！儲け損ねた！」FXにおける機会損失の罠。

jackj527

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「利益を取り逃したくない」という心理

そりゃあ誰だって儲けたいよー

FX取引において、利益を確実に得ることは誰もが望む目標です。

そりゃあそうです。

しかし、この欲望が逆に取引判断に影響を及ぼすことがあります。

「利益を取り逃がしたくない」という心理は、トレーダーにとって大きな問題を引き起こします。その結果、トレードの計画的な実行を妨げ、エントリーが早くなるケースが多く見られます。実際私もそうでした。

この心理の影響は、FX取引における失敗の原因の割とかなりの部分を占めると思います。

利益を逃すことへの恐れから、トレーダーはエントリーするポイントを選ぶ際に、本来のトレード戦略を捨ててしまうことがあるのです。

つまり、チャートの形状や値動きに焦点を合わせ入念に準備してきたにも関わらず、「あぁぁぁ～もう入ってしまえぇぇぇ」と急いでエントリーすることがあるんです、ホントに。

皆さんも心当たりありません？

僕はありまくりです笑。

機会損失を恐れてエントリーが早くなりがち問題

人間というのは、実生活で例えば何かを「する」か「しない」かの二択を性急に迫られると、人それぞれの性格によって、どちらを選ぶかバラバラだと思うのですが、これがことトレード、特にエントリーに関して、となってくると、「えいやーー！」で「する」を選ぶ人が多いような気がします。

この心理ってムチャクチャ重要で、これによってトレーダーはせっかくの冷静な分析を水の泡にしてしまうことが多々あります。（僕もありましたー泣）

要するに、せっかく練りに練った計画を一瞬でポイッと捨ててしまうんです。バカですよねー。

でもそれだけ機会損失への恐怖っていうのは、トレーダーに与える心理的影響が大きいと言えるでしょう。

こうした心理の影響が存在することを理解することは、トレーダーとしての成長に欠かせません。

恐れとか欲望といった「雑念」から生じる衝動的な行動を避け、冷静なトレード判断を保つためには、自己の心理状態を見つめ直す必要があります。

（スイマセンなんか宗教っぽくなってしまいましたね笑）

次の章では、この問題の原因や対処する方法について考えてみましょう

フライングエントリーのリスクと後悔

計画外のエントリーによる弊害

機会損失への恐怖から生じる「フライングエントリー」は、その名の通り、本来思い描いていたポイントよりも早めにエントリーしてしまう行動です。

まあ「見切り発車」ってやつですね。全然見切れてないんですけどね。

これは経験上メチャクチャやってしまいがちです。もうほんとに何回も経験してきました・・・。これはほんとに良くないんですよ。負ける確率が上がるうえに、損失の額も大きくなりがちなんです。

フライングエントリーには、様々な悪影響が潜んでいます。

一つは、機会損失によって自身の判断力やトレード戦略に対する信頼が揺らぐことです。

これは結構でかいです。

要するに自分を信じられなくなるんです。相場においてはすべて自己責任です。誰の指図も受けず、誰からの影響も受けず、自分自身で考えて実行し、その結果起こりうることの責任をすべて一人で引き受けます。その自分を信じられなくなるというのは、トレードにおいては致命的です。いやマジで。

また、フライングエントリーしたい欲求に見事耐えて、一旦相場を様子見するという判断を下すことができたとしても、その後に相場が自分の思惑通りに動いていったら、

「エントリーすれば利益が出ていたのに！」

「利益を取り逃がしてしまった！」

と後悔の念が生まれます。

この気持ちからその後のトレードでも、本来ならエントリーしないような状況で、急いでエントリーしてしまうことがあります。

悪手の極み！撮り損ねた利益を穴埋めするための逆張り

さらに最悪なのは、取り逃がした事実を認めたくない心理から、その取り損ねた部分を埋めようとして、逆張りの取引に走ることがあります。

私がまさにそうでした。結果として上手くいくこともあり「ほらね？取り逃がしてないでしょ？ちゃんと取れたでしょ？」という気持ちになるのですが、これは本来の計画からの逸脱であり、たまたまうまくいくことはあっても、実際はあとあと手痛い損失を招くことの方が多かったです。

このように、機会損失への恐怖が引き起こす影響は、取引の質を下げ、本来の目標達成を妨げるリスクを抱えています。

対処法：トレード計画の徹底と納得感の確保

決めたことを守ろう

ではどうすればいいか。こういった誤ったエントリーを避けるためには、まずは冷静なトレード計画の徹底が不可欠です。トレードの際に感情に振り回されることなく、確実な判断を下すためには、トレードの条件やエントリーポイントを明確に設定し、それに基づいて行動することが重要です。「自分はこうなったらエントリーする。そしてエントリーした後は、こうなったら損切する」と事前に決めておきましょう。

「機会」はいくらでも失っていい

そもそも機会損失なんてものは実際の損ではありません。失われるのは、ただの「チャンスっぽく見えるもの」であり、実際にはどうってことありません。機会損失を過度に恐れることで、逆に実際の損失を招いてしまうことほど愚かなことはありません。トレーダーが真に恐れなければならないのは資金の減少です。機会なんていくらでも減っていいんです。

新たなチャンスは次から次へとやって来るんですから。一度の機会損失で終わりではありません。相場に終わりはなく、それゆえにチャンスも無限に存在します。

「しょうがねえなぁ、今日のところは見逃してやるか」

ぐらいの大人の余裕でゆったり構えておきましょう。

獲物は必ずまたあなたの前に現れます。

その時まで焦らずにじっと息をひそめて待ちましょう。

それが大人の余裕ってやつです。