順張り逆張りの定義はシンプルに決めたほうが精神衛生上好ましいですよ
永遠のテーマ「順張り・逆張り」
トレーダーが必ずと言っていいほどぶち当たる問題に
「順張り・逆張り」
というのがあります。
・順張りしたいができない・・・
・なぜか逆張りばかりしてしまう・・・
みたいな悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
いやしかしですね。
順張り逆張りというのは、そもそもそう簡単に決められるものではないです。
自分では順張りだと考えていても、時間軸とかを考えたら捉え方は多岐に渡って、同じチャートを見ても見方によって順張りにも逆張りにも見えるというのが実際のところではないでしょうか。
そこら辺をがっつり追及したところで事は複雑化するだけで、これはもう出口のない迷宮となってしまいます。
となればここは、逆に徹底的に単純化したほうが良いのではないかと個人的には思います。考え方を思いっきりシンプルにするんです。
どういうことかというと「買うのは陽線が確定した後、売るのは陰線が出た後」。
これだけです。
つまり、買いを狙うのであれば、まだ陰線であるにもかかわらず「このあたりでそろそろ反転するだろう」という感じで買ってはいけないということですね。
買うのであればきちんと陽線が確定したのを見届けてから買う。
そんな風にエントリー出来たら、もうそれを「順張り」と言い切ってしまうのです。
例えば買いで考えてみます。
ずーっと陽線でグイグイと上昇している相場。
上昇しているので買いで入ってみます。
これはもうまぎれもなく順張りです。
また別の場面。
ずーっと陰線でズルズル下がっていたところ、ようやく1本陽線が出て確定した。
ここで買います。
これもまた順張りなのです。
驚きの強引さです・・・。
でもそれで良いのではないでしょうかね。
どうせ考えたところで答えは出ません。
というかむしろ、答えは無数にあり過ぎるんです。
だったらウンウン考えるより、こうと決めてしまったほうがはるかに楽で効率的です。
もちろん、今の場面「買い」が有利なのか、それとも「売り」なのかは、きちんと根拠を持って判断しなければならないのは当たり前で、そこの判断に至るまでのプロセスはまた別の話になるのですが、少なくとも目先のチャートだけをみてやれ順張りだ、逆張りだと考えるのは止めたほうがいいと思うわけです。
こんな感じで、FXというのは(投資全般に言えるのかもしれませんが)自分で正解を決めないといけない場面だらけでうす。
エントリーしかり。
損切しかり。
まずは自分が何に悩んでいるのか、何を改善しなければならないのか、問題は何なのかをあぶり出しましょう。
そうしたらその問題に対する解を、ひとつひとつ自分で定義していきます。
自分で問題を作ってそれに対する正解も自分で作る、みたいな感じですね。
ひたすらこれの繰り返しです。
FXで勝てない人の多くは、どこかに「正解」があると思い込んでいるようにみえます。
あの本なのか、この本なのか。あの動画?この教材?そんなものどこを探しても正解なんてありません。
正解は、自分で作らないといけないのです。
そういう書籍やら何やらは、自分で正解を作る時の考え方の参考にはなるかもしれませんが、直接解答が書いてあるわけではありません。
勉強することは大切なことですが、結局最後は自分の頭で考えなければいけないのです。
にもかかわらず正解探しを続けるのは、もうとてつもない遠回りです。
いや、違うか。同じところをぐるぐる回っているだけですね。
うーん実にもったいない。
自分で考えて決めた「正解」が、「なんか違うなぁ」「イマイチだなぁ」と思ったら、あとからいくらでも修正して構わないです。
考えて、決めて、修正。
考えて、決めて、修正。
それの繰り返しです。
FXのいいところは、間違えても誰にも怒られないし、文句を言われないところです。
うるさい上司も、クレームを言う客もいません。
失敗したら「あら!違ったのか!あははははははーーーーー」と、へらへらしながら淡々と修正すればいいだけです。
僕は普段会社で上司やお客さんからガチャガチャ言われ続けているので、FXのこういうところはほんとにイイと思います。
いい意味でトレーダーというのは孤独なのです。