損失はトレード前にきちんと固定しておきましょう
さて今回は「損失固定」の考え方についてです。
損失固定というのはつまり、1トレードあたりいくらまで損していいか決めておくということです。(=許容損失額)
皆さんは1トレードあたりの損失額って決まっていますでしょうか。
もし、特に決めていない、トレードごとに損失額が異なる、という方は断然決めたほうがいいですよ。
いやほんとに。マジでマジで。
わたくしトカゲも、トレードごとの損失額を固定するようになってから俄然収益が安定しました。
いやほんとに。
・なぜ損失額を決めておいた方がいいのか
・具体的にどういう風に決めていけばいいのか
今回の記事ではそのあたりを詳しく解説していきます。
FXで損失を固定するメリット
では、損失を固定することでどのようなメリットがあるのかを解説していきます。
メリット1 自分のトレードを正しく検証できる
損失を固定したうえで損益がマイナスなら、もうそれはもうエントリー位置を改善していくしかありません。
目指すところがはっきりしますよね。
これが、もし損失を固定していなければ、トレードごとに毎回損失額が変わるということになります。
時にはナンピンでたまたま助かったトレードもあったりするかもしれません。
そうなると、自分のトレードが本当に正しかったのか、それともたまたまナンピンがうまくいって勝てただけなのか、その判断が難しくなってきます。
つまり、損失を固定することで自分自身のトレードを客観的に判断しやすくなるわけです。
メリット2 リスク管理しやすい
負けた時の金額が決まっているということは、リスクに見合ったエントリーかどうか判断しやすくなります。
例えば
・これって、リスク(損失額)に見合ったエントリーポイントか?
・損失額10000円というリスクで、得られる見込み利益が5000円なら割りに合わない!
みたいな感じですね。
リスクだけが一方的に大きいなら、エントリーする意味がないですからね。
そこらへんの判断も損失額を固定することで容易になります。
損失を固定する具体的手順
では具体的にどうやって損失を固定していくのかを説明します!
1.許容損失額の決定
まずは1トレードあたりいくらまでなら損してもいいか、損失額の目安をあらかじめ決めておきましょう。
もうこれは完全にその人次第ですねー。
資金量や考え方、トレードスタイルによって変わってきますからね。
1回のトレードで10000円失ってもどうってことない人もいれば、2000円負けるだけでもガックリくる人だっていますから。
とはいえ目安としては、一般的には損失は資金の2%以内などと言われています。
書籍などでそういう情報を目にしたことがある方も多いかと思います。
でも私トカゲの個人的経験からいえば、できれば損失額は資金の1%以内に抑えた方がいいです。そのくらい臆病な設定にしておいた方が断然メンタルが安定します。
特にFXを始めたばかりの方ならなおさらです。
例えば資金20万円の人の許容損失額は2000円くらいですね。
とにかく損失額は、「おい!さすがにそればビビり過ぎだろ!!」っていうくらいにしておいて間違いはないです(笑)。
2.ロスカットのラインを決める
エントリー後に、どこでロスカットするのか決めておきます。
あまり難しく考える必要はないんですが、「10pips逆行したら損切り」みたいに機械的に設定せずに、ある程度意味のあるポイントで損切するように設定しましょう。
大体は、押し安値や戻り高値などにおくのが一般的かと思います。
3.取引ロット数の調整
ロスカットラインが決まったらあとはロット数の調整です。
エントリーからロスカットまでの距離(pips数)を考慮して、許容損失額に収まるようにロットを調整します。
クロス円だと、例えばロスカットまでが10pipsで許容損失額が10000円であれば、最大ロット数は10万通貨ということになります。
なので、エントリーとロスカットが近ければ、より多くのロットを張れます。
また、逆にエントリーとロスカットが遠ければロットを下げないと許容損失額内におさまらなくなります。
こういう感じで、毎回トレードごとにロット数を調整していくわけです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
毎回同じロット数でエントリーするという人は結構多いのではないでしょうか。
でもそれだとトレードごとに損失額が変わってしまいます。
固定するのは損失の方であって、ロットはそれに合わせて変えなければいけません。
トレードですから、当然勝つときもあれば負ける時もあります。
その時に損失額の大小だけで判断していては、トレードの本当の良し悪しは測れません。
結果として負けはしても、それほど悪くないトレードだったというのはありますからね。
そんなときも、事前にきちんと損失額を固定していれば、自分のトレードに対してより客観的で正しい評価を下すことができますよ。